TOEIC 初受験にこそ重要時間配分のポイント
はじめに
時間配分は、TOEICの試験を受けるに当たって、一番重要と言えるものです。
ほとんどの方は、時間内に試験を解き終えることは出来ません。900点以上をコンスタントに獲得できる人でさえ、余裕を残して試験を解き終えることは難しいのです。
最後の何問か、あるいは何十問かは、考える時間もないまま、とにかくマークをして、試験の終了時間を迎えてしまうというのが一般的なパターンです。
その結果、本来解けるはずの問題も解くことが出来ず、何十点も損をしてしまうことになります。
最後まで解ききれない原因は大きく分けると2つです。
1. 英文を処理するスピードが遅い
2. TOEICを解ききるための理想的な時間配分を知らない
1の英文処理スピードを高める方法は、別の機会に説明するとして、
ここで説明したいのは、理想的な時間配分です。
これを知らないというだけで、最後まで解ききれない方があまりにも多いのです。
これから説明することを守って試験を解くだけで、スコアは伸びますので必ず実践してください。
リスニングパートのペース配分は、ナレーターに任せればいいので、ペース配分について特に気にかけることはありません。
時間配分で気をつけなければならないのは主にリーディングパート(Part5、Part6、Part7)です。
1. TOEICリーディングセクションの時間配分
TOEICリーディングセクションは3つのパートから構成されています。
- Part5: 短文穴埋め問題
- Part6: 長文穴埋め問題
- Part7: 長文読解問題
これら3パートの合計は100問で、与えられる解答時間は1時間15分。受験者はこの時間内で問題を解かなくてはならいです。
まずは、私が考える理想の時間配分をパートごとに見てみましょう。
私が考える理想的な時間配分は、次の通りです。
・ Part5に、12分
・ Part6に、8分
・ Part7に、55分
この時間配分を守って解くことが出来れば、きっちり最後まで解ききることが出来ます。
といっても、これだけではなかなか実行に移すことが出来ないと思いますので、この時間配分どおりに試験を解き進めるためのポイントを説明していきます。
Part5とPart6は、合計20分で終了させる。設問数の最も多いPart7に55分間をかけ、全体で75分ちょうど使い切ることを目標とします。
時間配分の前提として、重要な点を述べておきたい。
TOEICでは目安として850点以上の英語力がないと、リーディングセクション全問を「きちんと」解き終えることはできない。難しい回の場合は850点でもすべて解ききれないこともあります。
もし自分の目標が700点だとすると残り約300点は捨ててもよい
つまり、850点未満の受験者は上級者向けの難問を思い切って捨て、取れる問題だけを確実に正解してスコアを稼ぐようにすればいい
問題が難問なのかわかるためにもある程度の模試の演習をすることが望ましいです。
そのためには時間配分を正しく行い、適当に色塗りをする問題数を可能な限りゼロに近づける。すべての設問に目を通しながら、自分のレベルに合ったものを厳選して解答する。
Part5&Part6は少しでも時間のかかる問題はどんどん飛ばし、最大でも25分程度でとにかく「終わらせる」ことを優先する。私も初回受験の時に多くの時間を費やして結果part7を終えることができませんでした。
できるだけ良い点を取るためにもpart7まで行って長文に取り掛かることが大事です。
尚、TOEICはマークシート形式なので、「捨てる」問題は空白にするのではなく、適当な選択肢を塗りつぶしておきましょう。
まとめ:TOEICで実力を発揮するには時間配分が重要
事前にTOEICの特徴や時間配分を知ることは重要なポイントになります。
むしろ、おろそかにすることで、せっかく解ける問題も焦って答えてしまい、間違いという採点になる可能性が大きくなってしまいます。
特にリーディング問題に関しては、模試などを解く際に、自分自身で計ってみることで良い事前練習にもなり、時間配分のスピードが体感できるます。かならず試験を受ける前に模試を何度か解くことをおすすめします。